医療法人社団 伯瑛会 のぞみ整形外科クリニック

日本骨粗鬆症学会で発表をしました

2019年10月11日(金)~13日(日)に神戸市で開催された第21回日本骨粗鬆症学会に秋元医師と村上主任が参加し、学会発表を行ないました。

 

秋元医師発表内容

 

ロモソズマブの臨床データ

要論
ロモソズマブは骨粗鬆症治療に大きな役割を果たすと考えられているが、臨床の現場での使用例が乏しい。今回、当院でロモソズマブの治療を行った治療成績を速報値として報告する。ロモソズマブ治療を4か月行ったことで、腰椎骨密度が8.11%増加、股関節骨密度が2.27%増加と良好な治療効果が得られた。また、骨吸収マーカーが-65.97(mU/dL)骨形成マーカーが+16.29(ng/mL)と骨吸収を抑制し、骨形成を亢進させていることが確認できた。治療開始4か月の時点では腎機能が低下するなどの副作用も認められていない。デノスマブからロモソズマブに移行することでオーバーシュートの抑制もできる可能性が期待できるデータが得られている。

 

 

村上主任発表内容

 

デノスマブ休薬による多発性圧迫骨折について

要論
デノスマブは骨粗鬆症治療において重要な役割を果たしているが休薬するとオーバーシュートが発生し多発性圧迫骨折が発生することがあると報告されている。今回、デノスマブ休薬している患者の採血を行ったところ治療開始前より骨吸収マーカーの数値が上昇し骨吸収が一過性に亢進し、休薬から3か月で骨塩量が大きく減少していることが確認できた。デノスマブ再開後に骨吸収マーカーを再度測定したところ正常値にもどっていた。やむえない理由でデノスマブを休薬するのであればビスホスホネート製剤やロモソズマブへの移行など何らかの方法での治療継続が重要であることが再確認できた。

 

クリニックで協力して行う骨粗鬆症治療患者のドロップ対策

要論
骨粗鬆症治療を行う上で治療ドロップは避けられない問題である。今回、骨粗鬆症の定期検査受診率を向上させることで、内服ドロップしている患者の治療継続率の向上を目指した。2019年1月に骨粗鬆症検査を予定していた患者の25.7%(69名)は1月末の時点で検査を受けておらず、内24名が治療ドロップしていた。骨密度検査を受けていない患者にコメィカルが検査をお勧めする声掛けを行ったところ、8月末の時点で52名を再検査につなげることができ21名(87.5%)の治療を再開できた。クリニック全体で協力して治療ドロップ対策を行うことで治療継続率を高められることが証明できた。

 

 

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