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リビングひろしま6月25日掲載”夏に向けて熱中症予防を!マスク生活で気付かないうちに悪化”

Q 最近、マスクをして少し歩くだけで頭がぼーっとすることがあります。熱中症の一種でしょうか。(38歳・女性)

A 今年の最高気温は「平年並みか高い」と予想されています。暑い夏、コロナウイルス感染症対策と併せて、特に注意したいのが熱中症です。

 熱中症とは、高温多湿の環境に私たちの体温が適応できないことで生じる、さまざまな体の不調のことを言います。私たちの体は気温上昇に伴い、体内に熱がこもると、発汗や呼吸によって熱を放出させ、体温調整を行います。しかし、あまりに暑い環境下では、体温調整機能が乱れ体外への熱の放出がうまくできなくなります。

 コロナウイルス感染症予防でマスクを装着していることも、体温調節機能を乱す要因の1つです。マスクで密閉された状態での呼吸では、体を冷やすことが難しくなり、体温を上昇させてしまいます。屋外で人と人との距離を少なくとも2m以上確保できる場合には、マスクを外すようにしましょう。また、マスクによる加温で口渇を感じにくくなるため、意識的に水分を摂取するようにしましょう。

 熱中症の主な症状は、めまい、頭痛、倦怠(けんたい)感、顔のほてりです。熱中症の症状がみられたら、まずは涼しい場所で安静にし、水分・塩分を補給しましょう。体温に異変を感じたら、早期に専門医へ相談を。