のぞみ整形外科

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コラム~骨粗鬆症とは~

当院では骨粗鬆症の治療に積極的に取り組んでいます。
今回から数回に分けて骨粗鬆症についてのコラムを掲載させて頂きます。

まず第1回目は骨粗鬆症という疾患についてのお話です。

 

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは骨が弱くなりちょっとしたことで骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症は「骨強度の低下を特徴とし骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と定義されており、日本では約1,300万人が骨粗鬆症に罹患してしいると推定されています。

骨折によって骨格が変形すると、円背、身長低下など、容姿に影響を及ぼすとともに、寝たきりや慢性腰痛、要介護の原因にもなります。
女性がかかりやすい病気ですが、男女とも骨の健康を保つ必要性は同様であり、すべての年齢を通じて骨粗鬆症を予防することが必要であるとされています。

 

骨粗鬆症による骨折

骨粗鬆症では特に「背骨」「肩」「手首」「太ももの付け根(大腿骨近位部)」の骨折が多くみられます。

背骨(椎体)

尻もちをついた際の衝撃で背骨を骨折することがります。骨粗鬆症が進行した極端な症例では、寝た状態から起き上がるだけで背骨を骨折する方もいます。気がつかないうちに骨折していることも多く「身長が低くなった」「背中が曲がってきた」「誘因なく体動時に背骨に強い痛みを伴うようになった」などは要注意です。

太ももの付け根(大腿骨近位部)

つまずいて転倒することで骨折します。大腿骨骨折は寝たきりの原因の上位に位置する骨折のため将来介護が必要になる可能性も高く注意が必要です。日本国内では大腿骨骨折を受傷する方が年々増加傾向で大きな問題となっています。

その他にも肩(上腕骨近位端)や手関節(橈骨遠位端)も骨粗鬆症による骨折が多い部位として挙げられます。

 

骨粗鬆症にかかりやすい人

骨粗鬆症は閉経後の女性に多くみられます。閉経後に女性ホルモンが減少することで骨粗鬆症になりやすくなると言われています。

骨粗鬆症による骨折を起こしやすい人

・ やせている,若いうちに過度のダイエットを経験している人
やせている方や、若いころに過度なダイエットを行った経験のある方はカルシウムなどの必要な栄養摂取が十分ではなく最大骨量が理想値まで増えにくく骨折しやすくなることがあります

・ ステロイド薬を使用している
ステロイド薬による治療で骨がもろくなる場合があります

・ 家族に骨折した人がいる
親が骨粗鬆症で太ももの付け根を骨折している場合は骨折リスクが高いと言われています

・ 喫煙習慣がある
喫煙習慣がない人に比べて骨折リスクが高いと言われています

・ 過去に骨折したことがある
骨折経験がある場合(骨折は繰り返すことが多い)

・ 過度の飲酒習慣
1日3単位(ビールなら350mL缶約4本:1,500mL 、日本酒なら3合:540mL以上の飲酒は骨折リスクを高めると言われています。

 

 

次回のコラムでは骨粗鬆症の検査について詳しくご紹介させて頂きます。

 

 

コラム~骨粗鬆症とは~