のぞみ整形外科

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コラム~骨粗鬆症の治療~

第2回目の~骨粗鬆症の検査~のコラムにて骨粗鬆症の検査についてご紹介させて頂きました。

その中で、私たちの体内では、骨は古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨をつくる「骨形成」という代謝を繰り返している。この代謝のことを骨代謝もしくは骨リモデリングといい、骨粗鬆症の多くは、この骨リモデリングのバランスが崩れることで発症するとお話しました。

骨リモデリングのバランスがれているいことが理想ですが、加齢やホルモンバランスの変化、栄養の不足、運動の不足など様々な原因でバランスが崩れ骨粗鬆症を発症することになります。

病気治療は、その原因を突き止めて原因に合わせた治療方法を選択することが重要です。

骨粗鬆症も同じで、骨粗鬆症につながっている原因をしっかり把握し、原因に合わせた治療方法を選択することが重要になってきます。

①骨を壊す力が強くなりすぎている場合

何らかの理由で骨を壊す力(骨吸収)が強くなってしまうと、日々骨形成を行い新しい骨は作っているが間に合わず、徐々に骨の量が減ってしまいます。これが原因で徐々に骨密度が低下し骨粗鬆症になってしまいます。
この場合は強すぎる骨を壊す力(骨吸収)を弱くすることで新しい骨を作る力(骨形成)が間に合うようにすることで骨密度の改善が期待できます。

 

 

②骨を作る力が弱くなりすぎている場合

何らかの理由で骨を作る力(骨形成)が弱くなってしまうと、日々骨形成を行い新しい骨は作っているが間に合わず、徐々に骨の量が減ってしまいます。それが原因で徐々に骨密度が低下し骨粗鬆症になってしまいます。
この場合は弱くなった骨を作る力(骨形成)を強化することで新しい骨を作る力が強くなり骨密度の改善が期待できます。

 

 

骨粗鬆症治療薬は大きく分類すると3つに分けられます

 

①骨の吸収を抑制する薬

骨吸収がゆるやかになると、骨形成が追いついて新しい骨が骨の吸収された部位にきちんと埋め込まれ、骨密度の高い骨が出来上がります。
薬品の種類としては、 ビスフォスフォネート製剤、SERM、カルシトニン製剤、デノスマブ、ロモソズマブ

② 骨の形成を促進する薬

薬品の種類としては、活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、テリパラチド(副甲状腺ホルモン)、ロモソズマブ

③その他

カルシウム製剤

 

これらの治療薬を患者さんそれぞれの原因などに合わせて選択し最適な治療を行っていくことが重要になります。

 

 

次回のコラムではそれぞれの治療薬について詳しくご紹介させて頂きます。

 

コラムのバックナンバーはこちらから
第1回目~骨粗鬆症とは~
第2回目~骨粗鬆症の検査~

 

コラム~骨粗鬆症の治療~