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リビングひろしま11月26日号掲載「体重が減った、疲れやすい…不健康を引き起こすフレイルかも?」

Q コロナ禍で家にこもっているせいか、食欲もなく、体重が減って、疲れやすいです。検査しても悪いところはないのですが、ただのストレスでしょうか。(69歳・女性)
A 若いころの自分と今を比較して、「若いころは何でもできていたのに」「昔は楽しかったな」と感じることも多いはず。加齢に伴う老化は自然な現象で、老化とうまく付き合い、元気に年齢を重ねていくのが理想です。しかし、さまざまなストレスにうまく対応できず、不健康を引き起こす高齢期の方が増えています。加齢により心や体が老い、衰えた状態を「フレイル」と言います。
①最近体重が減った、②わけもなく疲れる、③歩く速度が遅くなった、④握力が下がった、⑤活動しなくなった。
以上のうち3つ以上当てはまった方は要注意。認知機能にも影響を及ぼします。対策は、まずは体を動かしましょう。家の周りをぐるっと歩くのも良し、NHKなどのテレビ体操をしても良し、YouTubeの動画を参考に運動を行っても良し。地域に目を向ければ、体操を行う交流の場もあります。まずはできることからチャレンジして、今の状態から脱却。心身共に元気な生活を目指しましょう。整形外科では、体の機能を回復する運動指導もしています。詳細は専門医へ相談を。