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リビングひろしま10月29日号掲載「足関節の捻挫は、固定後に”動かしながら治す”が新常識」

Q  階段で足を踏み外し、勢いで足首をひねってしまいました。「足関節捻挫」は癖がつくと大変と聞いたのですが…。(52歳・女性)

A 「足関節捻挫」は最も頻度の高い運動器外傷の一つで、特にスポーツ外傷では発生数の15~20%を占めます。スポーツにおいてはジャンプの着地や切り返し、動作時の踏み外しなどが原因となることが多く、日常生活であれば段差で足を踏み外して内返しになり、外側靭帯(じんたい)群が損傷するケースがよくあります。

 従来は、外側の靭帯損傷に対しては4~6週のギプス固定を行うことがスタンダードとされていた時期がありました。しかし、長期間の固定による関節拘縮や筋力低下などのデメリットにより、大きく治療法が見直されました。現在では、約10日~2週間の固定後にサポーターなどを併用しながら足関節や足指の機能訓練を行う「動かしながら治す治療」がスタンダードとなっています。

 また、骨軟骨損傷や骨挫傷といってレントゲンだけでは診断の困難な損傷を合併していることがあるため、疑わしい場合はMRI検査が有用となります。いわゆる捻挫癖をつけないためにも初期の治療が重要ですので、受傷の際には専門医へご相談ください。詳しくは整形外科へ。